こんにちは。ヤキモノコラムなかのひと(陶芸家ではありません)です。
これは数日前の笠間芸術の森広場の様子。
終わりかけの桜のはなびらが風にはらはらと舞う、
とてもきれいな春の日でした。
例年であれば、ここに所狭しと陶炎祭(ひまつり)に出店する作家たちのテントや小屋が建ち始めるころ・・・と思うと切なくなりますが、
今年はどうしたってしょうがない!!
なので、コロナ禍が終息したら笠間にきていただけるよう
笠間や陶炎祭自慢を記していこうと思うのです。
陶炎祭は、延期になった今回が39回目。
そのはじまりは陶芸家有志による、小さなお祭りだったそうです。
今とは違う会場に、ござやムシロを敷いて、そこに焼き物を並べて、
夜には焚火をしながら飲んで歌って・・・という、
聞いているだけで野生の血が騒ぎだしそうな、楽しそうなおまつりでした。
それがいまや200組以上の作家が出店する、茨城を代表する一大イベントへと成長。
規模は大きくなりましたが、始まった当初の陶芸家たちのスピリットがそこここに受け継がれているなあと感じます。
例年、48万人もの人出がある陶炎祭。
これを「運営」しているのは、参加する陶芸家たちです。
事前準備(会場のレイアウトやマップ作り、広報のための印刷物作成、発送、音楽ステージ作りなどなど)から
当日(駐車場情報などをSNSで発信するなど)も、
出店作家が必ずなにかしらの委員会に属して活動しています。
自分の専門分野以外のことをやるって、きっと大変でしょうね。
でもやるんですね!
そして圧巻なのは全体ワーキングと呼ばれる事前事後作業。
広大な芸術の森公園イベント広場の足もとに、雨が降ってもぬかるまないようにプラスチックのパネルを敷いてゆき、会期が終わった後はそれを回収するところまでやるのです。
その腕っぷしと手際の良さ。男女問わず全力で準備。
はあああ、
なんだかまぶしくキラキラした大人たち・・・。
陶芸家有志でスタートして、協力してつづけてきた陶炎祭。
どんなに大きなお祭りになっても自分たちのイベントとして共助して準備するところに
当初から受け継がれてきたスピリットを感じるのです。
陶炎祭が再開されたら、足元のパネルを見て作家たちの全体作業のことを思い出してくださいね!